投資・資産運用

楽天ポイントせどり・NFT&暗号資産で確定申告は必要なのか?考え方と利益の計算方法

楽天ポイントせどりやNFTの売買で確定申告が心配になる年末から2月、3月に読ん自分が確定申告必要なのか?しない理由は何なのか明確にするために3つのチェックポイントを考えてみる。

結論:楽天ポイントせどりやNFTの売買は「雑所得」になる。経費を差し引いて20万円の利益が出ているようなら白色申告が必要。

確定申告とは

そもそも確定申告ってなんなの?

1年間の所得に応じて税金を決定させるための申告。毎年2月15日~3月15日の1ヶ月間が申告期間になるので、会社員で会社以外からのお金(副業、投資など)で所得を得ている人は、会社の年末調整とは別に行う必要があるよ。

会社員で働いているだけの場合は、年末調整のみで良いので確定申告不要だが、副業・投資をしている場合は自分の利益をしっかり計算しておかなければならない。楽天ポイントせどりやNFT売買で得られる利益はすべて雑所得になる。これらを合算して20万円以上の利益を出していたら、確定申告しておくこと。していないと、税務調査が万が一入った場合は反則金を支払う可能性があるので注意する。なので確定申告するしないに関わらず、利益や経費の計算は日ごろから積み重ねておき、しっかりとした根拠をもって確定申告の有無を判断する。しない選択をした場合で万が一、税務調査が入っても20万円いっていないという理由をしっかりできるようにしておく。

楽天ポイントせどりで得られるポイントについて

楽天ポイントせどりとは

楽天ポイントせどりでは、楽天市場で仕入れ、メルカリやペイペイフリマなどで販売する。この流れでは販売額が仕入れ時より5%安いぐらいで売ることができる。そのため、現金収入としては赤字になることがほとんど。しかし仕入れ時期を楽天マラソンなどと組み合わせることで得られるポイントが20倍30倍になったりするので、倍増したポイント分が利益になる。

例えば

楽天市場で10000円で仕入れる。この商品のポイント倍率は20倍としてポイントは、2000ポイントが入る。それを9500円でメルカリで販売(手数料と送料で1200円)。

10000-(9500+1200)+2000=1300円(ポイント利益)

  • 仕入れ額:10000円
  • メルカリ販売額:9500円
  • 手数料&送料:1200円
  • 楽天ポイント:2000円

上記のように現金では赤字になるが、楽天ポイント分が利益になるのが、楽天ポイントせどり。楽天ポイントは楽天Payを使用すればコンビニ、飲食店、家電量販店などほぼどこでも使えるので現金同等の使い勝手がある。

利益となった楽天ポイントの考え方

まずポイントに関しては「ポイント使用した段階で課税対象となる」ことを頭にいれておき、ポイントを得て所持しているだけでは、課税対象でないことを理解しておく。楽天ポイントせどりで得たポイントを使用した場合は一時所得という扱いになる。一時所得には50万円までの特別控除があり、せどりで得たポイントを課税対象にしたくない場合は、商品仕入れ時(楽天市場やリサイクルショップなど)に使用するポイントは50万円以下にしておく必要がある。

また、通常ポイントは日常生活や自分のために使用した場合は、そのポイント分の割引を受けたと考えることが妥当なので、自身の買い物で利用した場合は課税対象として考える必要なない。

ただし、ポイント(私用で購入した分も含めて)を投資信託の購入や暗号資産の購入、クレカの支払いに充てて現金化した場合は通常の課税対象となり、20万円を超える場合は確定申告が必要となる。

参考:No.1490 一時所得

参考:No.1907 個人が企業発行ポイントを取得又は使用した場合の取扱い

参考:税理士ドットコムの質問

楽天ポイントを得るために使った経費も計算しよう

楽天ポイントせどりでは、メルカリなどでの販売時に手数料・配送料の経費、楽天市場でポイントをアップさせるためにクレカの年会費、諸サービス(楽天ファッション、楽天ビューティーなど)の利用の経費が発生する。これらに関しては、利益とともに随時Excel表にまとめておき、そこを見て利益ー経費>20万円の場合は確定申告をする必要がある。(現金利益が0でポイント収益のみの場合は50万円)

ポイントアップの諸サービスを経費として考えているのは、そもそもそれを利用しなければ入らなかったポイントなので、そのサービスの最低金額分は経費として換算してもよいと考えている。

NFT売買での利益について

NFT売買で利益が発生した場合は、「雑所得」扱いとなり確定申告の対象となる。売買を通して利益が発生する対象は以下の5点

  • NFT購入時(暗号資産が値上がりした場合)
  • NFT売却時
  • クリエイターとしてNFTを販売したとき
  • NFTをgiveaway(無償取得)されたとき
  • ゲームでNFTを無償取得して売却したとき

NFT購入時(暗号資産が値上がりした場合)

NFTの購入のみであれば、税金はかからない。例えば、LINENFTをLINEPAY(日本円)で購入した場合はかからない。しかし、ETHのような暗号資産を使用して購入する場合は、その暗号資産が所持した時よりも値上がりしていれば、利益確定とみなされて税金の対象となる。

例えば、

1ETHを20万円で購入
NFT購入時、上記の1ETHが30万円に値上がりしている
1ETHを30万円で利益確定(売却)したとみなされて利益分10万円が税金の対象となる。

上記のように暗号資産購入時は注意が必要。逆に暗号資産がNFT購入時値下がりしている場合、損切りとして計算してよい。

これらを把握するためには、NFT購入時に以下をメモしておくことが必要。

  • 売買日時
  • 購入したNFTの名称
  • 支払った通貨名
  • 支払った通貨の数量
  • 手数料

ちなみにGtaxを使用している場合は、共通フォーマットを使用して売買履歴を取り込むことで、購入時の利益計算も自動で行ってくれる。下記はGtaxへNFT購入時の暗号資産の値上がりは自動で計算してくれるか質問したメール。

NFT売却時

NFT売却時は購入した時と売却した時の差が利益になり、確定申告の際に計算する必要がある。ただし、売却時はOpenSeaやクリエイターへの手数料も発生するため、その金額は差し引いてよい。

発生する手数料

  • OpenSeaなどマーケットプレイスへの手数料(OpenSeaは2.5%)
  • クリエイターへの手数料(作品ごとに違う)
  • 出品手数料(ガス代)

例えば、0.5ETHで購入したものを1ETHで売却した場合は、1ETHー0.5ETH(購入代金)ー0.025ETH(OpenSea手数料)ー0.1ETH(クリエイター手数料)ー0.005(ガス代)=0.37ETH(実際の利益)となる。

しかし、こちらもNFTの売買履歴をしっかり記録してGtaxへ入力すれば、計算されている内容なので、ざっくり理解しておけばOK。重要なのはしっかり、売買履歴を残しておくこと

クリエイターとしてNFTを販売したとき

NFTを販売する場合は、販売した分の利益が確定申告の対象になる。

NFTをgiveaway(無償取得)されたとき

giveawayされた場合は贈与税がかかる可能性がある。1年間のgiveawayで得たNFTすべての合計金額が110万円を超えるようであれば申告が必要。(値段は上下するが、もらったときの時価金額が合計金額110万円を超える場合は申告しておくのがベター)

当然、giveawayされたものを売却した場合は、その利益分は申告対象になる。この場合は無償取得しているので販売金額(手数料除く)すべてが利益になる。

ゲームでNFTを無償取得して売却したとき

上記の無償取得と似ているが、ゲームの場合はもらったときの時価はないというのがベターな考えな気がする。(ゲーム内で現実での価値がすでについているのであれば別だが…)なので、この場合は無償取得しているので販売金額(手数料除く)すべてが利益になる。

こういうケースでよく分からない場合、税務署で確認するのがベター。

確定申告のための準備と方法

  • 仕入れと販売時、経費の一覧表を作成しておく
  • NFTの売買履歴をGtaxへ入力する
  • 白色申告の準備をする

仕入れと販売時、経費の一覧表を作成しておく

楽天ポイントせどりで仕入れた金額と販売金額の一覧表はExcelなどでまとめておく。しっかり計算しておくことで利益がどの程度発生しているのかも分かるようになるので、こまめに記録を入力してくことが必要。

また、経費は購入したらすぐに記録するのが吉(レシートは残しておくこと)。楽天ポイントせどりでは、ポイントを得るために使った金額(カード年会費やSPUの利用額)、発送のために購入する資材が主に該当する。場合によって家事按分考慮してPC・スマホだいとかも可能性がある。

NFTの場合の経費は主に手数料。こちらはGtaxに入力することになるので、そちらをしっかりすれば、そこまで気にしなくても良いかも。ただし、NFTの売買履歴はしっかりExcelで記録を残しておくこと。

NFT・暗号資産の売買履歴をGtaxへ入力する

取引所で行う暗号資産の売買履歴はGtaxへの入力は難しくない。取引所(GMO・楽天ウォレットなど)は、Gtax内で取引履歴の取り込み方法が書いてあるので、それに従い取り込む。

Gtaxへの取引所追加方法とメタマスクの履歴追加方法

メタマスクの履歴(NFTの売買履歴と取引所との履歴がある)は 対応外データの「共通フォーマット」を利用して下記の手順で取り込む。

  1. Ethereum(イーサスキャン)からメタマスクの履歴ダウンロード
  2. その履歴から必要箇所を共通フォーマットへコピペ
  3. 共通フォーマットをGtaxへ取り込み
  4. 「要処理」がある場合は、適切なものを選んで対応

Ethereum(イーサスキャン)からメタマスクの履歴ダウンロード方法

手順①

手順

手順

その履歴から必要箇所を共通フォーマットへコピペ

イーサスキャンでダウンロードした内容

共通フォーマットへのコピペ

取引所はメタマスク、GMOコイン、mintサイトなど使用した場所を入力。

取引種別で入力可能な取引種別
預入/入金/送付/出金/売買/支払/ボーナス/マイニング/ハードフォーク/無償取得/減少/経費/手数料/FX利益/FX損失/リブランド

入力に関しては、Gtaxの共通フォーマット使用方法を参考にする。

NFTの売買履歴は下記を参考にして入力する。

NFTの取引履歴をGtaxにアップロードする方法

実際に入力したものはこんな感じ。

共通フォーマットをGtaxへ取り込み

白色申告の準備をする

Gtaxでの計算結果から雑所得が20万円を超えるようであれば、収支内訳書(一般用)と確定申告書を国税庁のHPからダウンロードして記入して提出。白色申告だけなら「やよいの白色申告」で無料で申告書の作成も可能。

まとめ

楽天ポイントせどりに関しては、自身で利益管理する以外に収益を知る方法はないので、しっかり購入金額や販売金額、獲得ポイントなどを把握しておく。

Excelでまとておくと集計もでき後々見返すときに役立つ。

NFTと暗号資産についてはGtaxを利用して毎月1回など定期的に入力しておくことがおすすめ。年度末にまとめてやると忘れてることや抜け落ちるものが出てくる可能性もある。Gtaxは年間100件までの取引であれば無料で使えるので、自身の頻度によって有料版を選択する。

Gtaxを使用せず、全て自分で計算することもできるが、時間と労力、計算ミスの可能性を考えれば迷わず有料版にするべき。Gtaxの利用料をケチって1日以上確定申告の計算に費やすのであれば、自由に過ごした方が有意義に時間を使えるはず。

とりあえず、20万円を超えたら確定申告必要。20万円を超えていない場合はその根拠をしっかり残しておくこと。

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ライフスタイルのアップデートを目指す会社員&1歳児パパ!! 副業では楽天ポイントせどりで月1.5万円のお小遣い稼ぎに成功。 投資・資産運用は積み立てNISA・ビットコイン・NFT。 ライフスタイルや副業(せどり・お小遣い稼ぎ)や投資・資産運用について発信しています!!

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